PFCの作り置き|1食分のグラム数の決め方と週末の仕込み手順

「作り置きを始めたのに、思ったように体重が動かない」

その原因は、作り置きという方法ではなく1食分の量の決め方にあることがほとんどです。

この記事では、目標のPFCから鶏むね肉とごはんの量を逆算し、週末にまとめて仕込むまでの手順を、具体的な数字で紹介します。

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🧾 作り置きでPFCがずれる3つの原因

作り置きは「毎食同じものを食べる」ので、量さえ合っていれば毎日の数値はほぼ一定になります。

逆に、量の決め方に癖があると、その誤差も毎日同じだけ積み重なります。

よくある原因は次の3つです。

原因何が起きるか対策
目分量で小分けする「茶碗1杯」「手のひら1枚」でも、日によって数十gの差が出るキッチンスケールで1食ずつ量ってから容器に入れる
加熱後の重さで計算する鶏むね肉は加熱で水分が抜けて軽くなる。生の成分値に加熱後の重さを当てはめると、タンパク質を少なく見積もる栄養計算は生の状態の重さで行い、生のうちに切り分けておく
油やソースを数えていないベースの脂質は低くても、食べるときにかけるドレッシングやマヨネーズで脂質が倍以上になることがある脂質は「あとから足す分」として1食あたりのg数を決めておく

この3つを押さえるだけで、作り置きの精度は大きく上がります。

次の章で、実際に1食分のグラム数を計算してみます。

⚖️ 1食分のグラム数を目標PFCから逆算する

まず1日の目標を決め、それを食事ごとに分けてから、食材のグラム数に直します。

ここでは当サイトのAIダイエット&ボディメイク診断と同じ配分で計算します。

【例】体重65kg・1日の目標2,100kcalの場合

栄養素決め方1日の目標
タンパク質(P)体重×2.5g約163g(650kcal)
脂質(F)総カロリーの20%約47g(420kcal)
炭水化物(C)残りのカロリー÷4約258g(1,030kcal)

1日の目標カロリーそのものは、基礎代謝と活動量から決まります。

自分の数値がわからない場合は、BMR・TDEEとは?自分の基礎代謝を正しく知る方法で確認してください。

【食事ごとに分ける】作り置きを使うのは昼と夜

当サイトのコンビニ飯PFCガイドと同じく、朝25%・昼35%・夜30%・間食10%で分けます。

平日の昼と夜を作り置きにすると、1食分の目標は次のとおりです。

食事PFCカロリー
昼(35%)約57g約16g約90g約735kcal
夜(30%)約49g約14g約77g約630kcal

【食材のグラム数に直す】炭水化物はごはん、タンパク質は鶏むね肉

日本食品標準成分表(八訂)の値で計算します。鶏むね肉(皮なし・生)は100gあたりP23.3g・F1.9g、ごはん(白米)は100gあたりP2.5g・F0.3g・C37.1gです。

1食分の容器ごはん鶏むね肉(生の重さ)この容器だけのPFC残りを何で補うか
昼の容器240g180gP約48g/F約4g/C約89gP約9g・F約12g
夜の容器210g150gP約40g/F約4g/C約78gP約9g・F約10g

表を見るとわかるとおり、鶏むね肉とごはんだけでは脂質がかなり足りません。

脂質を削りすぎると満足感が下がり、続かない原因になります。

不足分は、ゆで卵(1個でP約6g・F約5g)や、食べる直前にかけるオリーブオイル(小さじ1で脂質約4g)で補うのが手軽です。

※ジャスミン米など白米以外を使う場合は、袋の栄養成分表示の値に置き換えて計算してください。

🗓️ 週末の仕込み手順(買い物から冷凍まで)

上の例で、平日5日分の昼と夜(10食)を仕込む場合の量と流れです。

食材10食分の量買い物の目安
鶏むね肉(皮なし)生で約1.65kg(180g×5+150g×5)2kg入りの大容量パック1つ
ごはん炊き上がりで約2.25kg(240g×5+210g×5)お米約7合分(1合150gで約330gに炊き上がる計算)
  1. お米を炊く:5.5合炊きの炊飯器なら2回に分けます。炊いている間に鶏肉の下処理を進めます。
  2. 鶏むね肉を生のまま切り分ける:180g×5枚、150g×5枚にスケールで分けます。皮が付いていれば先に取ります。
  3. 下味は塩と酒だけ:味付けは食べるときに変えるので、ここではあえて薄くします。
  4. 加熱する:茹でる、蒸す、低温調理器を使うなど、方法は問いません。次の章の加熱条件を必ず守ってください。
  5. 粗熱を取って容器に詰める:ごはんは熱いうちに量って容器に入れ、鶏肉と一緒に冷まします。冷めたらすぐに冷蔵・冷凍します。

手を動かす時間は1時間前後です(炊飯や加熱の待ち時間は除く)。

容器のふたに「昼」「夜」と書いておくと、平日に迷わず取り出せます。

🧊 保存期間の目安と、安全に食べるための注意

作り置きで一番気をつけたいのは食中毒です。

特に鶏肉はカンピロバクターなどの菌が付いていることがあり、加熱が足りないと危険です。

項目目安・ルール
鶏肉の加熱中心部が75℃で1分間以上、またはそれと同等の加熱(低温調理なら中心部63℃で30分間以上など)。中心温度計で確かめると確実です
冷蔵保存2〜3日を目安に食べきる(月・火の分だけ冷蔵にする)
冷凍保存2〜3週間を目安に食べきる(水・木・金の分は冷凍にする)
解凍電子レンジで中まで熱くなるまで温める。一度解凍したものは再冷凍しない
ごはん冷蔵すると固くなりやすいので、温かいうちに小分けして冷凍するのがおすすめ

夏場や、においや見た目に違和感がある場合は、目安の期間内でも食べないでください。

🌶️ 味を変えても数値を崩さない味付けの選び方

毎日同じ鶏むね肉でも、かけるものを変えれば飽きにくくなります。

ポイントは、脂質がほぼゼロのものと脂質を足すためのものを分けて考えることです。

役割調味料・食材の例使い方
脂質を増やさずに味を変えるポン酢、カレー粉、柚子こしょう、塩こうじ、ノンオイルドレッシング毎日ローテーションしても脂質の数値はほぼ変わらない
足りない脂質を足すオリーブオイル、MCTオイル、アボカド、ゆで卵上の表の「残り」の脂質に合わせて、1食あたりのg数を決めて足す
注意が必要マヨネーズ、ごまだれ、通常のドレッシング少量でも脂質が多い。使うならパッケージの栄養成分表示で1回分を確認する

当ラボでは脂質の調整にMCTオイルをよく使っています。

かけるだけで済み、計量スプーンで量れば脂質のg数も把握しやすいからです。

💬 作り置きのよくある疑問

Q. 鶏むね肉に飽きたら、何に置き換えればいいですか?

A. 豚ヒレ肉や、タラなどの白身魚が置き換えやすい食材です。
どちらも脂質が少なく、鶏むね肉に近い感覚で量を決められます。
置き換えるときは、その食材の生の成分値で計算し直してください。

Q. 1日の目標カロリーが変わったら、どこを直せばいいですか?

A. タンパク質は体重で決まるので、体重が大きく変わらなければ鶏肉の量はそのままで構いません。
カロリーの増減は、主にごはんの量で調整します。
ごはん10gでカロリーは約16kcal変わります。

Q. 朝食と間食はどうすればいいですか?

A. 朝と間食は、作り置きにせずコンビニや手軽な食品で済ませる方法もあります。
選び方はコンビニ飯でPFCバランスを整える方法を参考にしてください。

Q. 毎日同じ量を食べて、栄養が偏りませんか?

A. PFCは合っていても、ビタミンや食物繊維は鶏肉とごはんだけでは足りません。
冷凍のブロッコリーやほうれん草など、加熱するだけで食べられる野菜を毎食に足すのがおすすめです。

📌 まとめ:量を決めてから仕込めば、平日は迷わない

作り置きでPFCを管理するコツは、「生の重さで計算する」「1食ずつ量って分ける」「脂質はあとから決めた量だけ足す」の3つです。

最初の1回だけ計算すれば、あとは毎週同じ量を買って、同じ手順で仕込むだけです。

体重や目標が変わったら、ごはんの量から見直してください。

自分の場合の1日の目標PFCがわからない方は、身長・体重・活動量を入れるだけで目標値を出せる診断ツールを使ってみてください。

作り置きが足りない日や、外出先でタンパク質が足りないときは、プロテインで補う方法もあります。

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免責事項

本記事は一般的な食事管理の方法に関する情報提供を目的としており、特定の減量・増量の成果を保証するものではありません。
持病がある方や食事制限を指示されている方、健康に関する不安がある方は、医師にご相談ください。

※食品の成分値は文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」、鶏肉の加熱条件は東京都保健医療局の資料に基づいています(2026年10月時点)。

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