「タンパク質をしっかりとりたいけど、食費もかさむ…」
同じ10gのタンパク質でも、食材によって値段も、一緒についてくる脂質やカロリーも変わります。
「タンパク質10gあたり」で食材を比べる方法と、食費を抑えた1日の組み立て例を紹介します。
📐 まず「1日に何gか」を出すと、食費の見当がつく
タンパク質の目安は体重1kgあたりで決めることが多く、運動をしている人なら1.4〜2.0g、筋トレをしながら減量している時期はさらに多めが目安です(国際スポーツ栄養学会の見解)。
体重ごとに1日の量に直すと、次のとおりです。
| 体重 | 1.4g/kg | 2.0g/kg | 2.5g/kg(AI診断の計算) |
|---|---|---|---|
| 50kg | 70g | 100g | 125g |
| 60kg | 84g | 120g | 150g |
| 70kg | 98g | 140g | 175g |
| 80kg | 112g | 160g | 200g |
1日140gを鶏むね肉だけでとろうとすると、皮なしで約600g必要です。
量が多くなるほど、1種類の食材に頼るのは食費の面でも続ける面でも大変なので、安い食材を組み合わせるのが現実的です。
どの目安を使うかは、PFCバランスとタンパク質量の決め方を解説で詳しく説明しています。
🍗 食材は「タンパク質10gあたり」で比べる
値段は店や時期で変わりますが、タンパク質10gをとるのに必要な量は変わりません。
主な食材について、日本食品標準成分表(八訂)の100gあたりの値から計算しました。
| 食材 | P10gに必要な量 | 一緒にとる脂質 | 一緒にとるカロリー |
|---|---|---|---|
| 鶏むね肉(皮なし・生) | 約43g | 約0.8g | 約45kcal |
| さば水煮缶 | 約48g | 約5.1g | 約83kcal |
| 納豆(糸引き) | 約61g | 約6.1g | 約112kcal |
| 鶏卵(全卵・生) | 約82g | 約8.4g | 約116kcal |
| 木綿豆腐 | 約143g | 約7.0g | 約104kcal |
同じタンパク質10gでも、鶏むね肉は脂質が1gに満たず、卵や豆腐、納豆は7g前後の脂質が一緒についてきます。
減量中に脂質を抑えたい人は鶏むね肉を中心にし、卵や大豆製品、さば缶は「脂質も少しとっていい枠」で使うと、PFCを整えやすくなります。
🧮 近所の店の値段で「10gあたりいくら」を出す方法
上の表の「P10gに必要な量」を使うと、いつも行く店の値段で比べられます。
タンパク質10gあたりの値段 = 商品の値段 × P10gに必要な量 ÷ 内容量
たとえば、鶏むね肉(皮なし)が500gで400円なら、400円 × 43g ÷ 500g = 約34円です。
卵10個入り(1個あたりの可食部を約55gとして約550g)が300円なら、300円 × 82g ÷ 550g = 約45円になります(どちらも計算のための例の値段です)。
同じ要領でプロテインも比べられます。プロテインは商品ごとにタンパク質の量が違うので、袋の栄養成分表示から「1食分の値段 ÷ 1食分のタンパク質(g) × 10」で計算してください。
特売の日に、いつもの食材と10gあたりで比べておくと、買い置きする食材を決めやすくなります。
🕐 体重70kgで1日約120gをとる組み立て例
体重70kg・1.8g/kg(約126g)を目安にした例です。
鶏むね肉を主役にしつつ、ほかの食材で飽きないように回しています。
| 食事 | 内容 | タンパク質 |
|---|---|---|
| 朝食 | 卵2個(約110g)+納豆1パック(45g) | 約21g |
| 昼食 | 鶏むね肉(皮なし)150g | 約35g |
| 間食 | プロテイン1杯 | 約20g(商品による) |
| 夕食 | さば水煮缶100g+木綿豆腐150g | 約31g |
| 主食 | ごはん150g×3回 | 約11g |
| 合計 | 約119g | |
この例では目安より少し足りないので、牛乳やヨーグルトを1回足すか、夕食のさば缶を鶏むね肉に替えると届きます。
ごはんなどの主食にも少しずつタンパク質が含まれているので、主食の分も数えておくと、プロテインに頼りすぎずに済みます。
🧊 安く買った食材を、無駄にしないために
鶏むね肉は特売のときにまとめて買い、1食分ずつ小分けして冷凍しておくと、値段と手間の両方を抑えられます。
ゆで卵を数日分まとめて作っておくのも手軽です。
1食分のグラム数の決め方や、週末にまとめて仕込む手順は、PFCの作り置き|1食分のグラム数の決め方と週末の仕込み手順にまとめています。
まとめ買いや作り置きの余裕もない時期は、冷凍の宅配食「マッスルデリ
」をストックしておく方法もあります。
1食あたりの値段は自炊より高くなりますが、調理の時間がかからず、1食ごとのPFCが決まっています。
プランの違いはMuscle Deli(マッスルデリ)のプランの選び方|自分のPFC目標から4つを比較で比べています。
❓ よくある質問
Q. 鶏むね肉がパサパサして食べにくい時は?
A. 塩と少量の砂糖を溶かした水に漬けてから加熱する(ブライン液)、そぎ切りにして片栗粉を薄くまぶす、などの方法でしっとり仕上がりやすくなります。
加熱は中心まで十分に行ってください。
Q. プロテインに頼りすぎても大丈夫ですか?
A. 基本は肉・魚・卵・大豆製品などの食事からとり、足りない分をプロテインで補う考え方がおすすめです。
10gあたりの値段で食材と比べ、安いほうを選ぶ使い方もできます。
Q. タンパク質をとりすぎるとどうなりますか?
A. 必要以上にとった分もカロリーになるので、1日の総カロリーが増えます。
食費も増えるため、まずは目安の範囲に収まっているかを確認してください。
腎臓の病気などで食事制限がある人は、医師や管理栄養士の指示を優先してください。
食事で足りない分を補うプロテインを探している人へ。
🎯 自分の1日のタンパク質の目標を知る
身長・体重・年齢・活動レベル・目標を入れると、1日の目標カロリーとPFC(タンパク質・脂質・炭水化物のグラム数)を計算できます。
出たタンパク質の量に、この記事の「10gあたり」の表を当てはめると、1日の食費の見当がつきます。
📝 まとめ
- 1日に必要なタンパク質の量を先に出すと、食費の見当がつく
- 食材は「タンパク質10gあたり」の必要量・脂質・カロリーで比べる
- 近所の店の値段は「値段 × P10gに必要な量 ÷ 内容量」で10gあたりに直せる
- 鶏むね肉を主役に、卵・納豆・豆腐・さば缶で回すと、安く飽きずに続けやすい
免責事項
本記事の内容は一般的な栄養情報の提供を目的としており、効果を保証するものではありません。
食品の成分値は日本食品標準成分表(八訂)の値で、商品によって異なります。
持病がある方、妊娠中・授乳中の方は、必ず医師にご相談の上でご利用ください。
